こんにちは。
ご無沙汰してしまって大変恐縮です。
久々のエントリーになります。
次年度以降はしっかり更新していきたいと考えておりますので、引き続きご愛顧の程宜しくお願い致します。
さて、本日は表題の件。
以前銀行に在籍していた筆者は、3月の末日はなぜか体が勝手にそわそわします。
今回は銀行にいたときの事をつらつら書いていこうかなと。
びっしりになる契約スケジュール
3月末は銀行にとって集大成です。なぜならば決算月であり、各支店の成績が決まるからです。
それに伴って、銀行員は最後の数字を作るためにあちこち駈けずり回ります。
投信、保険、融資等々…売れるもんは何でも売ってくる感じでしたね。
もう実施している銀行はないかとは思いますが、短命資金というものも期末にはよく見られました。
短命資金とは31日等月末付近に借りてもらい、年度を跨いで1週間くらいで返済する資金のことです。
収益への貢献は低いですが、金融機関では一昔前まで常識的な貸し方でした。
なぜこんな貸し方が行われるかというと、地方銀行においては収益に加えて、月末融資残高がKPIであることが理由です。
地方銀行にとっては預金や貸出で地域トップシェアであることが彼らのアイデンティティです。従って収益への貢献度が低い場合でも貸出残高を追ってそのような貸出を行うケースがありました。
今考えるとひどい貸し方です(苦笑)
そんな多数の案件が期末に集中しますので、スケジュールはびっしりだった記憶があります。バッティングしないように調整する姿は、運送業者等のそれに近いものがありました。
銀行側が忙しい、借りて欲しいという状況は借りる側からすると良い季節です。私見ですが9月末や3月末は銀行からお金を引っ張りやすい時期でもあります。
したがって、もし起業をし、銀行から資金を引っ張ってきたいのであれば、2月下旬から3月初旬に話を持っていくことをお勧めします。
銀行の時間がない=審査が作業的になりがちですので、要件さえ整っていればああだのこうだの言われずに借りれる可能性は高まると考えます。
被肩代りにおびえる月末の午前中
また、金融機関全体として、月末に案件を実行させる為、他行からの肩代り資金(借主視点でいう借換資金)の着金にびくびくしていました。
対外為替の時限が昼過ぎまでですので、午前中いっぱいはこまめに入出金をチェックしていました。ただ、入金されてしまうともはや打つ手はないので、それ以前の予兆管理活動の方が重要だったりしますが。
前時代的ですが、クライアントが200人いれば、貸出残高の多い個人顧客から順に顔見せ訪問を行っていました。
筆者は銀行在籍中に借換したことはあっても借換されたことがなかったのが、そこそこの自慢ではあります。
長々と続く打ち上げ
そして支店が閉まると支店内の打ち上げが始まっていました。
それも支店によりけりだとは思いますが、銀行の人はお酒飲むのが好きなので、毎回ハードな飲み会が繰り広げられていました。
あるあるなのが、月末の次の日も出勤日で疲れきっているケース。
今年は土日でよかったですね。
なぜこんな話を急に書いたかというと、たまたま前職に仕事で訪問し、期末のドタバタ感を肌で感じてしまった為です。いってしまえば祭り状態だったと思います。
ただ、これだけ顧客本位が叫ばれている中で、短命資金や投資商品の押し売りをされている方はいないとは思いますが、期末だからといって銀行本位な営業は厳に謹んでいただき、健全な銀行運営に努めて頂きたいと思います。
長くなりましたが、今年度はここまで。
また次年度宜しくお願い致します。
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