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うらわの民の金融blog

徒然なるままに約1000文字…金融兵士→コンサル戦士による金融系戯言録

CAMS(公認AMLスペシャリスト)に合格した話

 こんばんは。

 

うらわの民です。

 

表題の件。久しぶりに資格試験に合格しました。(独学)

CAMS(Certified Anti-Money Laundering Specialist:公認AMLスペシャリスト)」はかなりマイナー資格であり、合格体験記的なものがあまりなかったため記録程度に記載しておきたいと思います。

 

 

 

CAMSの概要と取得動機

ACAMS(Association of Certified Anti-Money Laundering Specialists:協会)には以下のように記載されています。

CAMS認定資格 | ACAMS

CAMS認定資格は、世界中の機関、政府及び規制当局からAML認定資格のゴールドスタンダードとして認識されています。

要するにAMLに関連する国際資格です。世界で40,000人超が保有しており、各地域で支部等が運営され、日夜オフィシャル・アンオフィシャルにAML/CFTに関する情報交換が行われています。

 

取得動機は、その業界ではメジャーな資格であるため、金融機関の担当者様と話をする際に資格を保有している方が通りが良いから、、、という理由です。

 

コンサル業界は銀行と違い資格で仕事をするわけではないので、当方も資格取得を重要視していませんでした。

銀行員時代、両手では数え切れないほどの資格(外務員から宅建まで)をとってきたのとは大違いです。

 

ただ、30代の若造が説得力を持って話すには一定の権威が必要と考え、取得を検討しました。

 

 

筆者の経歴と合格に必要だった時間

当方の経歴は以下の通りです。

・銀行の営業店で5年程度実務を担当(本人確認手続きや外国送金等の事務手続きは一通り理解)

・コンサル会社で3年程度AML/CFTの態勢整備の支援プロジェクトにアサイン

 

上記経歴から実務レベル(疑わしい取引の届出手順等)は経験していませんが、営業店と本部の業務両方の一定の理解、それに加えて規制の概要の理解があるため、初見な単語は少なかった印象です。

 

勉強方法ですが、過去問と呼べるような整理されたものはなく、パッケージ(後述)に付属していたフラッシュカードを利用しました。

内容はAML/CFTに関連する単語とその解説が記載されています。 

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※一応複製防止のため小さくしています 

これを3周くらい読みました。内容を全部を暗記するわけではなくニュアンスを理解する程度です。ですので総勉強時間は盛らずに10時間弱くらいでしょうか。。。

 

受験申込みから当日の流れ

受験にあたっては、ACAMSのパッケージを購入(約$1,700、、、高い)、その上で最終学歴、実務経験、セミナー受講等で得られるポイントを30獲得することが必要です。

 

受験の申し込みをすると、「半年以内にテストセンターで受験してください」というメールが送られてきます。最寄りのテストセンターを指定して受験しましょう。(私の場合は約10年前に外務員試験を受けた会場と同じでした。。。)

 

当日、テスト時間は210分、設問は120問です。75/120(62.5%)で合格です。

基本は4択で、設問は当てはまるもの(1つor2つ)、当てはまらないものを選択する形式で、日本語を直訳しているためか、設問・回答の意味を理解するのがかなり難しいです。

筆者の場合は、日本語が不明瞭な箇所は日本語→英語に頭の中で推測・変換して問題を解いていましたので、英語が得意な方はそもそも英語で受験してもよいかもしれません。

私が受験した際は「コルレスバンキングに関するコンプライアンスオフィサーとしての判断」に関するテーマが多く出題されていた印象です。

 

見直しも含め120分程度で回答が完了。

試験終了と同時に結果が画面に表示され、私は運よく合格していました。

 

合格した人のイラスト(男子学生)

 

振返りと今後の展望

金融機関の実務経験さえあれば、10時間程度の勉強で取得できるため、個人で受ける際の一番のハードルはコストになるかなぁと感じています。ただ、会社が登録費用を負担してくれるのであれば、もっと気軽に受けられると感じました。

 

直近ではACAMSの日本支部が設立、本年8月ごろにはFATFの対日相互審査結果も公表される予定であることから、しばらくはテーマとして盛り上がるかと思いますので、業務に活用していければ、と考えております。

 

長くなりましたが、本日はこれまで。

 

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