LIFE LOG(浦和の民のblog)

うらわの民の金融blog

徒然なるままに約1000文字…金融兵士→コンサル戦士による金融系戯言録

保証協会にも顧客視点を

こんにちは。

 

そろそろ次の職場なので、身辺整理をやっているところです。

次月以降はどの程度時間が取れるかはわからないですが、ぼちぼちやっていければと思います。

 

本日は表題の件。

 

 

一般の方には馴染みがない保証協会の話です。

自身も銀行にいた際は問題だらけだと思っていたので、ようやく動くことに期待しつつ、つらつらと雑感を書いていきたいと思います。

 

以前書いた記事も参照ください。

 

www.urawanotami.com

 

 

保証協会とは、、、

 

今更説明する必要もないですが、ざっと説明します。

信用保証協会は、信用保証協会法を根拠法とする法人であり、主に中小企業、個人事業主向けに、信用保証を提供することで金融機関から円滑に資金調達ができるように支援する組織です。

 

実務上は、銀行との取引実績が全くない、もしくは少ない事業者が、銀行側の要求から渋々保証料を負担して保証してもらう組織です。

 

なにが一番問題か

 

事業者側からしてみると審査時間がものすごい長いことが最も問題です。

一刻も早く資金がほしいのに、最適化されていないプロセスのせいで、資金調達が遅れてしまいます。

 

最も大きな原因は、内部でプロセスを見ていたものからすると紙ベースでのやり取りだと思います。

顧客→銀行→信用保証協会と三者が保証に関与するのですが、その全てで紙が介在しています。持参、郵送の時間で2日、往復4日かかるとするならば、およそ1週間がやり取りのみに取られています。

 

顧客の書類についても銀行で入力、確認、その後保証協会でも同じ作業をするので、紙でやり取りされていることで、多くの重複作業が発生しています。

 

保証書のイラスト

 

組織の理念に立ち返るべき

 

さて、そもそも保証協会はなんのための組織なのでしょうか?冒頭説明したように、中小企業や個人事業主の資金調達を円滑化するための組織なのですから、その当事者たちにストレスを与え続けている状況は問題です。

彼らの視点に立ち、デジタルを活用して変革することがDXだと思います。

 

例えばですが、顧客からの許諾に基づき、決算のデータを自動連携する、押印を省略し、クラウド型のファイル共有サービス等で案件別に作業する等を行うことで、だいぶ省力化が図れると思われます。

 

XでPostしたように、全国一律で規格を統一の上、各金融機関とのやり取りをデジタルにすることが、最も中小企業、個人事業主にとってメリットがあり、ひいては国内事業者の経済活動の活発化につながると思われます。

 

自治体ごとに存在しているため、縦割り、硬直化していることは理解できますが、利用者の利益を最大化することを意識していただき、DXを勧めてほしいと考えます。

 

短いですが、本日はこれまで。

 

関連する記事です。

 

保証協会についても若干書いていました。

www.urawanotami.com

 

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