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うらわの民の金融blog

徒然なるままに約1000文字…金融兵士→コンサル戦士による金融系戯言録

融資も徐々に電子化の流れ〜信用保証協会の取り組み〜

こんにちは。

 

うらわの民です。

 

本日は表題の件、私が銀行に在籍していたときから、銀行紙作業の代表格であった信用保証協会とのやり取りがついに電子化されるようなので、簡単にご紹介させていただきます。

 

www.nikkei.com

 

 

保証協会とは

信用保証協会は大雑把に説明しますと、中小企業、個人事業主等、信用力の低い事業者に保証を供与する組織です。

お恥ずかしい話、私も銀行に入るまでは存在を知りませんでしたが、直近、「コロナ融資」と称しゼロゼロ融資の保証を行っていたのも保証協会になります。

 

以下、全国保証協会連合会のページから引用です。

信用保証協会は、信用保証協会法(昭和28年8月10日法律第196号)に基づき、中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関です。
事業を営んでいる方が金融機関から事業資金を調達される際、信用保証協会は「信用保証」を通じて、資金調達をサポートします。
47都道府県と4市(横浜市、川崎市、名古屋市、岐阜市)にあり、各地域に密着した業務を行っています。

もっと知りたい信用保証 | 一般社団法人 全国信用保証協会連合会

 

今までの課題

保証協会は事業者へ信用保証を行いますが、基本的には事業者と接点を持つことはなく、銀行を通して間接的に審査を行います。

 

以下に、かなり簡略化した保証協会付融資の一連のプロセスを記載いたします。

 

②の「社内協議」終了後、保証依頼書+審査書類を受け渡すことになるのですが、基本的に郵送or持ち込みという超アナログな手法が取られておりました。これにより③「審査」に入る前までに1日、繁忙期にはそれ以上かかることもあり、顧客への回答の遅れの一因となっていました。

 

その課題を解決するために記事に記載のように変更されるようです。

中小企業から融資の申し込みを受けた金融機関は、電子受付システムに申請情報を登録するなどして信用保証を依頼する。審査の進捗状況もウェブで確認できる。金融機関はこれまで、書類を郵送するか持ち込むかして依頼する必要があった。

信用保証依頼業務は、銀行融資の中でも主要な書類作業であることから、銀行の事務手続き簡略化が期待されます。

 

一歩踏み込んだ期待

効率化に加えて、「審査の進捗状況もウェブで確認できる。」という点は顧客ー銀行間でも検討の余地があるのではないでしょうか?

 

保証協会付融資等の場合、銀行が手を動かす時間は正味1週間程度ですが、顧客の目線から見ると保証協会とのやり取りは見えませんので、審査のどこで時間がかかっているのかが不透明な状況となっています。

保証協会からの資金を当てにしている経営者からすると、「今審査はどの段階か?」ということがわかるだけで、体感の待ち時間の削減、融資申し込み体験の向上が図れるような気もします。

 

融資業務は不測の事態が発生し、謝絶になるケースもありますので、対象とする融資商品は選ぶ必要がありそうですが、コモディティ化された商品サービスについては、顧客満足度を高める工夫を検討する余地はあると考えます。

 

日本の信用保証制度が有効に働いているか?については個人的に調査したい領域ではありますが、顧客目線にたってデジタル化を進めてほしいと思います。

 

本日はこれまで。

 

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